このレビューはネタバレを含みます
韓国のショートフィルム。
トランスジェンダーの女性が手術済みであるにも関わらず兵役逃れの女装だと決め付けられてしまうお話。
バーでダンサーをしている女性が兵役検査で行くも、女装して自分は女だと兵役を逃れる者がいるから、手術をしてあるのなら見せるように、と偉そうな男性医師に強いられるも拒否。
その為兵役検査をパスして頭を丸めて訓練へ…となってしまいそうな時に、ゲイを隠して働いているバーに来た検査場で働いている男性が音楽を流し、踊りながら下着を下ろして女性である事を証明する。
"わたし達、何も間違ってないよね?わたしは自分らしく生きたいだけなの"の台詞が心に響くけれど、その直前には"外ではトイレに行けないから"と飲み物を断っている。
検査場の男性も、ゲイだとバレると職を失うとあるし、韓国はゲイに厳しいのだろうか。
…と、思ってから、日本でだって性的指向がバレると職を失う人もいるかも知れないよなぁって想像して悲しい気持ちになる。
主人公の女性は強い人だけれど、そうならざるを得ない環境のせいもあったのかも知れないし。
ジェンダーレストイレだとか女子競技への参加とか、色々問題は山積みだけれど、"本当の当事者"の人たちがもうちょっと生きやすい世の中だと良いのになぁと思う。