くう

英雄の証明のくうのレビュー・感想・評価

英雄の証明(2021年製作の映画)
3.9
アマプラ 2月記録

小さなことから綻びが生じて決してスッキリと解けない、大好きなアスガー・ファルハディ監督作品。公開当時劇場で観損ねて、やっと見る時間が出来た。


日本だったらあんなことくらいでニュースになることは無いし、あんなことくらいでここまでガッカリはされないだろう。お国柄。


けれども、同じようなことは誰にでも起きる。

小さな嘘が自分でも思ってもみなかった大きな騒ぎになった時、離れて行くものも想像以上に大きい。


ラスト、自分と入れ替わりに出て行く人の姿が、自分が欲していた未来の姿そのもので、馬鹿だなぁと思いつつも切ない。
くう

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