テキサスの容赦なく照りつける太陽の陽射しとアメリカの片田舎、、工場で成り立っているような街と、それに連なる独特な機械音やサイレンが響き渡る。
この映画にとって最高の背景と化し、この作品を現実の世界(のような)として創り上げた。
主人公のクズっぷりはマジで期待以上!
自己中で、根拠のない夢を掲げ、モテるために自分を大きく見せるための虚言、、
どれもサイコーだ!
でもなぜか、心から憎めないのである。
自分の半分くらいの年齢であるドーナツ屋の娘に恋をするのだが、、
自分が金持ちだと見栄を張り(偽り)、
高級住宅街まで車で送ってもらい
その後Uターンしてチャリで帰るのは
笑えるほど印象的。ん〜最高に滑稽だ、、
親友??
隣の家のロニーとしょっちゅう遊びに車を走らせていた。
しかし、ある日取り返しのつかない連日テレビで放送されるほどの大事故を起してしまう。
ここで主人公のダメ押しとなるクズっぷりを露見する🙅
ロニーはお前を親友だと思い庇ったのだろう。
なのにお前は、、
それをむげにし、俺は捕まらないーー‼︎とガッツポーズ。
ああ、、ここから彼に対しての情も一気に冷めた。
ロニーより、お前の方がずっと悪者だぞ?それに気づかないのがさらにクズ。
最後は夢なのか現実なのか、、、
まあ、これから先もそんな足のつかない人生を生きていくのであろうことを予見するかのよう。
実際この作品に出てくるキャラクターは
皆、アイデンティティーに“クズ”という
特性を持っているかのようだった。
でも主人公にするならこの男が1番だろうがね!
これをリアルな世界観で描くこの作品
度を超えるほどの生々しさが良き。