何家族かのファミリーで過ごしていた時に
子供が寝たくないのを無理矢理寝かせようと連れていった母親がいた。
その子供に比べたら ユリヤは次々とやりたい事にトライして
自由に人生をチャレンジしている風に見えた。
彼女の母親も理解のある方だった。
(それとも あまりに自主性を重んじるばかりに NOと言わなかったのか？)
けれども 彼女のセックス観を聞いた時に
何事においても自分が主体なのだと感じた。
彼女が走って 周りは動作が止まっているという描写の時もね。
「私だから勃つ」という妙に強気の発言や
オーラルセックスについても 相手に気持ちよくなってほしいという感覚も持っていない。
「愛しているけど···愛してもいない」から。
子供を欲しがった彼だったから
後の展開も想像できてしまったのだけど
やはり 自分が「主」の人であったから
当然 子供なんて以ての外であった。
出来ちゃった。
想定外の事態だった。
未来よりも
彼女は 今の自分が大切。
快楽主義者で今を楽しみ
NO！と言われる気持ちが分からないから
簡単に今の現状も切り捨てるし
相手の気持ちを汲み取るような事もできない。
別れ話の後 流れでセックスもしちゃうしなぁ。
けれども 後半の出来事で
自分以外の相手の存在を認識して
思いやる気持ちが生まれてくる。
カメラマンとなったユリヤが 被写体の彼女にかけた言葉が まさにそれ。
以前のユリヤであったら
自分の欲しいもの 「笑って！」なんて言ったかもしれない。
大人になったなぁ。
ここから恋人ができて 心底「愛してる」と言葉を交わして 子供が出来たなら
貴方の子供が授かって嬉しい！となるのだろうな。
「わたしは最悪。」かぁ。
これ 周りを世間をまったく見ていない自分よがりの最悪で
ユリヤにぴったりのタイトルだと思った。
