pukapukatobacco

わたしは最悪。のpukapukatobaccoのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.0
有楽町のミニシアターで鑑賞。
アイスコーヒーが独特の味で最初苦手かもと思ったけど、これがクセになるうまさで。ミニシアターの前の人が高身長だとどうしても頭が被る。これは仕方ない運命。
しかし隣の人がゴソゴソとしてアメ?を舐め始めるけど持ち込みOKなの?と変なとこで気になってしまいました。




さて映画。
これはなかなか人によって受け取り方が変わりそうな。
ストーリーはヒューマンでありラブであり、心変わりの激しい主人公を軸に展開していく。

この主人公、自分のやりたいことがころっと変わったり、付き合っている男性がいるにも関わらず、他の人に惹かれたり。しかし、なんだろう、自由奔放ってわけでもない。
世界はわたしを中心にまわっているのよ!ってタイプとは真逆でむしろ自分は世界から放り出された存在のように感じているのでは。
なので、あまり僕自身は他人をなりふり構わず突き放したり、自分の欲求で人の気持ちを無下にしたことはないのだけれど(自覚がないだけであるかも知れない)、この主人公を遠い目で見れなかった。

何か人間ぽくて、少し羨ましくも感じてしまった。

また冒頭のシーンから美しいカットが多かった。
ノルウェーのオスロを舞台に、街の情景や部屋のライト、タバコの煙などの繊細なシーンが目を引く。
哀愁がある景色もあれば清々しいさっぱりな街景や目を引く夜景。
繊細であり大胆な彼女の心情とマッチしていたと思う。


主人公に近い経験がある人には心を拭ってくれるような作品かも知れない。