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キラー・ジーンズのslowのレビュー・感想・評価

キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)
2.6
封鎖された店内に入荷された新商品が人喰いジーンズだった!?
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ワンシチュエーション系のブラックコメディスプラッター映画。

人喰いシーンはあまり見せないが、ジーンズが這って移動したり、ポケットが目に見えてウエスト部分が口に見えたり、生物としての見せ方は映像的に面白い。

全体的にお通夜並みに静かだが、夜勤というシチュエーションなのもあって、孤立した感が出てよき。

しかし殺戮シーンを見せず、壁に血が飛び散るスプラッター演出を多用したり、56したあとの死体だけ見せるのはモンスター映画としてはつまらなかった。

バラバラ死体は役者本人を使ってるのでとてもリアル。

モンスター映画としては微妙だが、人間サイドのキャラクターやジーンズの正体、話の運び方は面白いので最後まで見れた。

店長は最初からイカれてて個性的で面白かったし、店長の暴走は『アナコンダ』のオッサンを彷彿とさせて盛り上がったけど、制作スタッフサイドからすると人喰いジーンズの謎ダンスが今作屈指の笑いどころらしいが、めちゃくちゃスベってる。
シュールな謎ダンスなんかよりも店長の暴れっぷりをもっと見たかった。

フワちゃんにそっくりなユーチューバータレントってカナダにもいるんやな笑
彼女の出番もっと増やしてもっとハジけた作風にしてたら良作になったのに。

コメディ要素はところどころあるが「ジーンズを作る人たちのことも考えてね」みたいな社会問題のメッセージ性を謳った意外と真面目な作品だった。

期待せずにヒマな時に見ると、時間潰しにはなる。
流し見がちょうどいい。
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