くまねこ

リバー・ランズ・スルー・イットのくまねこのレビュー・感想・評価

3.1
「リバー・ランズ・スルー・イット 4K」
午前十時の映画祭上映、TOHO錦糸町にて初鑑賞。ロバート・レッドフォード監督がナレーションも兼務。(1993年公開)

「A river runs through it」
人生は苦楽など何があっても、時は流れ続ける川の流れと同様に…といった意味だろうか。

真面目で実直な兄ノーマン、自由奔放で破天荒な弟ポール、対照的な性格の兄弟の絆を描いた映画。ブラッド・ピット主演と思ってたら実質的には兄ノーマン役のクレイグ・シェイファーが中心だった。

撮影当時29〜30歳のブラッド・ピットはやはり眩しかった。鮮やかなフライフィッシング捌きはサマになってて格好良い。

新聞記者をやりながら酒とギャンブルにのめり込み、借金を作ってた弟ポールの破天荒な生活振りは危なっかしいが、魅力的にもみえる。しかし、途中から感じてた、死の匂いはやはり間違いではなかった…。

終盤まで、大した展開もなく何を見せられてるんだと思ったらラストにナレーションで彼の最期を説明するラストはモヤモヤ…
新進気鋭の俳優ブラッド・ピットが殺されるシーンが無いのは当然で、許されないだろうなぁ…。

幼少期の兄ノーマンをあのジョセフ・ゴードン・レヴィットが演じてた事に驚いた。しかもめっちゃ可愛いかった。厳格な牧師の父親(トム・スケリット)の佇まいや最後まで息子たちを静かに見守る姿が良い。
またラストの教会での説教も味わい深かった…。

(メモ)
兄ノーマンが一目惚れした若い女性、ジェシーとその家族、そして彼女の兄貴のあの鼻につく嫌な感じ、あれ何だ?全部不要だろう。ろくに釣りもせず、川辺で背中が真っ赤になるまで日焼けするバカ過ぎる一連のシーケンスはイラつく。兄ノーマンはジェシーのどこに惚れたのか全然分からない
名作映画だと聞いてたが、少しガッカリしました。
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