人間と動物の立場が逆転した世界、動物に追い詰められる人間を映した64分の小品。あまりの低評価に同情し褒めるべき点を探しながら観たけど苦心した。全編台詞&字幕無しという試みも、内容の薄さを肉付けするための小手先のフックにしか感じず。
動物のルックが「人間がリアルな動物のマスクを被っただけ（マンウィズを連想していただくと分かりやすい）」なのが致命的だと思う。シルエットが人間すぎる。結局、強者側の存在が「人間っぽい（二足歩行で服を着ている）」のが現実世界の何ら変わりないため、ミラーリングとしても不十分な気がしてならない。
ブラックアウトして風景カットに以降する編集もくどすぎる。この短い上映時間で十何回もやる必要は絶対に無い。
2020年にこの設定でやるならもっとガチガチにねじ締めしないといけない。せめて（超えられるかどうかは別にして）『猿の惑星』を超えてやる、という気概で取り組んでほしい！低予算自主制作ならば荒削りでもいいのでもっと楽しませようというパッションを見せてほしい！ないものねだりだけど！
