Ren

うっかり博士の大発明/フラバァのRenのレビュー・感想・評価

2.0
ロビン・ウィリアムズ主演『フラバー』の元ネタ。当然のように面白くなくて安心した。20世紀のディズニーが実写でSFコメディを作れば大体同じ味になるのは周知の通りで、その中に埋もれていった有象無象の一作。

このストーリーなら許される上映時間はせいぜい30分だと思う。人間がびよんびよんと飛び跳ねて自動車が空を飛ぶという(この時代にしては)面白い映像をもっと全面推しにして、ストーリーの薄さに勘づかれる前に逃げ切るべきだった。

フラバーが飛行物体ではなく、弾性・跳躍性を持っている設定なのは面白い。人間は飛び跳ねるのに自動車は宙に浮くという部分のロジックはよく分からないけど面白い。
バスケのシーンみたいな飛び跳ね大喜利がもっとあってもよかったかもしれない。ただそれも最初は面白かったけど、時間を割きすぎて同じギャグを何回も聞かされている感覚になった。

主人公が「うっかり」とかでもない純粋な社会不適合者なのはもっとやりようがあったはず。婚約者の女性が結婚式を三度すっぽかされても彼のことを信じ続けるの、女性は仕事熱心な男性のことを無条件で支えてくれるだろうという価値観がそのまま出ていて、時代性なので仕方ないものの今観るとしんどかった(少なくとも自分には「そういう純愛」には見えなかった)。

ラストの急にスケールの大きなおバカコメディ展開や間の抜けた敵キャラが期待を裏切らなくてホッとする。
何もやることが無いときに観るのがいいでしょう。おすすめです。

※2023年1月鑑賞。レビュー書いてから1年以上下書きに温めていたので内容ほぼ忘れた。
Ren

Ren