このレビューはネタバレを含みます
この映画が、シュピルマン自身が執筆した「ある都市の死」からの実話だと言うことが分かり、映画を見終わった後、色々調べてみた。
すると、最後に彼を助けてくれるドイツ人将校のヴィルム・ボーゼンフェルトは、当初はナチジムに傾倒し、ナチ党に入党するが、その残虐行為を見て疑問を感じ、結果的に彼は60人近くのユダヤ人を助けていた、ということが分かった。
彼は2007年、終戦から62年経って、ポーランド政府から復興勲章を授与されている。彼が亡くなってから55年後の出来事。
戦場のピアニスト、ライフ・イズ・ビューティフル、そして夜と霧を読んで、改めて、どのような状況でも自分を正しく持つために、日々の生活の中で人格を磨く努力を怠ってはいけないと感じた。危機的状況の中で、人はその人の持つ本質が出ると思う。それは、その人が日々身につけてきたもの。
そして、自分にとっての希望も日々見出して生きていきたい。
最後に、音楽が持つ力、人への尊敬の想い、深く考えた映画でした。