このレビューはネタバレを含みます
【終盤でジャンルが変わってしまったような…(個人的印象)】
正直なところ、映画館で観る予告映像で同日公開の『シン・ウルトラマン』よりも楽しみでした。
とにかく松坂桃李の演じる文が凄くよくて、映像も凄くて、終盤まで全く退屈しませんでした。
”理由”があってなんだかガッカリしてしまいました。
例えるならホラーだと思っていたらSFだったのか!…みたいな。
(ソレはソレで面白い作品もあるでしょうけれど)
原作は未読で、どう描かれているのかは分かりませんが、映画では、なんだか男の心の全てが逆にアレに集約されていると言い切られてしまったよう。
皆が納得出来るオチではあったんですが。
単に、文はそういう人ではなかった…ということではダメだったんですかね?
優しすぎて繊細すぎる、ひとりの人間だった、ではダメだったんですかね?
(文章で読むとまた違うのかもしれませんが。)
そういう人間を描くのって、伝わりにくいのかもしれませんけれど。
でも、そう描いていてくれたなら、この作品がどんなに宝物になったか…
内田也哉子さんが、まるでお母さんに生き写しでビックリしました。