SatoshiT

流浪の月のSatoshiTのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

互いに人に言えない秘密を抱えた少女と青年の偶然の出会いから始まる、胸詰まる物語。

映像や描写、カット割り、回想シーンの挿入タイミング、"間"が絶妙で150分という長尺を感じなかった!配役にも大満足!一見の価値あり!!






原作読まず、映画だけ鑑賞。

文と更紗、この2人だけが同じ月を見ることができていた様な作品でした。

誘拐、ロリコン、、、世間が安易に想像できる悪いシナリオ通りに事態が解釈されていく中、当事者の2人しか分からないあの当時の出来事があった。だから正直、この2人に対して世間は黙っててくれって終始思ってしまった。特に、バイト先の連中が、はやし立てるだけはやし立てて、結局最後は更紗の退職時に一言も言葉を掛けられない感じに、これが世間か。とつくづく思った。あと、ただただ文から女性をひっぺがす警察にも何だか嫌気を感じた。。

途中、更紗が雨空の元、文のアパートをストーカーの様に追跡するところは焦ったが笑、
過去のシーンも程よく交えながら、あの2人がなぜ惹かれあったのか、という背景にどんどん引き込まれた。2人の過去のトラウマと現在の事実がリンクしていくことで理解が進む。それが面白くも時折ツラい。。

最後に、、横浜流星の素晴らしい悪役!によって心がかき乱されながらも、とても盛り上がれたと思います!嫌われ役も大変ね!
SatoshiT

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