Newman

私はいったい、何と闘っているのかのNewmanのレビュー・感想・評価

3.5
安田顕はいろんな役を上手にこなすが、こんな役もそれらしくて良かったです。ですが、こういう役じゃなくてもっとひょうきんなユーモアを感じさせる役がいいと思いながら見ていたら、さりげなく映っていた「五家宝」。そして最後の場面でも、「五家宝」。熊谷銘菓です。どう使うのかと見ていたらスーパーの副店長の春男(安田顕)が「本当に地味だよな五家宝」。そして、その妻(小池栄子)がそれを受けて「そうね。なんか、お皿に残りがちな忘れさられちゃいそうなそんなお菓子よね。けど私は好きなの。地味でほっとかれがちだけど食べてみるとうまいんだなこれが。このよさ、あなたと一緒にいたから分かった」。五家宝が春男のことをうまいこと言い表していた。五家宝ってそれほど地味だったかなと思ったのと熊谷の人間が地味だけど食べてみると(親しくなると)美味しいと言われているみたいで気恥ずかしくもあった。熊谷の人間としては。
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