磨

カード・カウンターの磨のレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.3
戦争犯罪の十字架を背負い続ける孤高の男の復讐と贖罪の物語。マーティン・スコセッシが総指揮を務め、オスカー・アイザックが風変わりなギャンブラーを演じたサスペンス・スリラー。

ん〜、見所はあるのだけど評価が難しい。社会派作品としての面が強く、オスカー・アイザックとウィレム・デフォーの演技力はやはり唸るものがあったし、刑務所内の映像(VRっぽい?)はなかなか斬新。
しかし、ギャンブルものとしてもサスペンスとしても、弱い。淡々とした物語やR15のレイティングが付けられた描写も微妙と言わざるを得なかったし、自分としては最後まで盛り上がってくる事がなかったかな‥。

ただ、鑑賞後は妙に清々しい気分になる不思議な映画なのは間違いない。さすがのスコセッシ作品。


同じスコセッシ×P・シュレイダーコンビの傑作サスペンス『タクシー・ドライバー』にハマった方なら間違いないというレビューを目にして妙に納得してしまった(自分も「ジョーカー」鑑賞後に観たんだけどよくわからんかった笑)
磨