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LAMB/ラムのymrのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ママを殺されたパパの復讐劇

正直、理解の及ばない所はたくさんありますが考察します

ヤギの頭を持つ怪物
映画冒頭から変な唸り声で吹雪の中を歩いていた化け物。たまたま、物語のメインキャラクターの二人の家にたどり着きました。
そこで飼育されていたメスヤギちゃんに一目惚れ。そうして産ませたのがタイトルにもなってる仔山羊ちゃんでしょう。
この怪物、アルガリ、ビッグホーンのように渦を巻いてる角を持ち、オスっぽい顔つきをしています。
ヤギの頭、人間の体というとバフォメットを想像します。両性有具、乳房が大きい、男の腕と女の腕をもつ、翼が生えているなどの特徴が有名ですがどれも当てはまらなさそうです。
そこで注目するのが作中で一瞬登場した映画。
なんの映画か調べてもわからなかったのですが実際にある映画なのでしょうか…。
「あの男が山からやってきてお前を連れて行ってしまうぞ」「わかったか?」「わかったよ…」
という会話があります。ということは十中八九あの怪物は男の可能性が高いでしょうね。この映画は物語のオチを予感させるものになっています。
さすがに怪物は銃の使い方を心得ている訳はないと思うのでべートゥルが銃を使う姿やマリアが使うところを見て、真似をしたのだと思われます。

ヤギの子ども
人間から愛されたこともわかっている。しかし、鏡を眺めたり、羊の群れの写真を眺めたりしていることから、自分は人間ではないことを自覚していそうです。このまま居たいという迷いを持ちながら、最後は怪物について行ったのでしょうね。

ストーリー
イングヴァルとマリアは娘アダを亡くしています。
しかし、アダの他にも墓がありました。
マリアは他にも何か悪いことをしているのではないか?という気がしてきますね。ママヤギちゃんを躊躇なく殺してますし。
この物語はマリアを不幸にするように進行します。
それはマリアが可哀想なわけではなく、それ相応のことをしているからという感想を持ちました。純粋に愛していた(夫の弟と不貞はしなかった)イングヴァルを失うという最大の不幸は、怪物の大事なママヤギちゃんを殺したことが引き金になっている。因果応報。
であるなら、アダを亡くしたことも何か理由があるのかな〜と思ったりしてしまいました。邪推ですがね。
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