イベリー子豚

ずっと独身でいるつもり?のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)
3.3
「ずっと局アナでいるつもり?」
「デリカシーとは?」
「劇場版『あざとくて何がヌーボー』改めて
MC不在の『今夜くらべてみました』もとい
藤井隆プレゼンツ『恋のから騒ぎ(お笑いナシver)』」
「《量産型・30分配信ドラマの総集編》感」
「もしかしたら正しい見方は
《付き合う前の男性と鑑賞してダメ男かジャッジする》なのか」
「東京には金持ちでオシャレでつまんないヤツ
しかいないのか」
「いや、田舎もたいがいだった」
「タイプ別・地雷男のTHEテンプレ」
「ファイティングポーズをとらない田中みな実」
「田中みな実は尻出さない」
「まっちゅんが一番身体はってる」
「《閲覧注意》ファンのライフはゼロ」
「かずみんありがとう」
「2021ツアーファイナル初日のセトリは神」
「#港区女子はきっとこんなもんじゃない」
「ジョブズ、西野、ひろゆき信者に気をつけろ」
「JILLSTUARTはいつだって女の子の味方」
「悪い意味で
プレステージのド素人並みの信憑性」



「高収入、イケメンで清潔感があって
家庭環境もよくて浮気もしない男は
想像力もセンスもユーモアもなくて底の浅い
ペラペラいざとなればモラハラ野郎なんだ絶対」
=「だから結婚したって幸せになれるはずが
ないの!!頼むから!!」
という怨念が具現化したかのような映画。



監督……。髪型もそうだけど……
どしちゃったのよ。

『おいしい家族』も『君が世界のはじまり』も
大好きなのよ私は。
(検索「気が狂いそう」からのブルーハーツは神)

でも本作は「わくわくモノローグも
独特な音楽を使ったポップさもない大九監督」
みたいですよ。

上記2作品では取り扱いナシの
「キラキラ上流階級」が舞台だから??

なんか全部表面的なんですよ今回。
独身、結婚、出産のよく聞く
嫌なあるある詰め合わせ。

人間描写がとにかくもう、浅い。
全員ステレオタイプ。

しかも「悩んでること」を
何気ない表情や空気感で演出しないで、
まんま「悩むよなそりゃなシーン」で伝えるって
そんなありきたりなやり方、
らしくないですよ。


ところどころ「活きてるセリフ」や「シーン」は
あるのに「そこを撮りたいがために
ストーリーを動かしてる」不自然さ。

テンポものっぺりしてる。
リズムがノってないのよ。


元アイドル、元アナウンサーの
「演技初心者」感を悪い意味で強調してます。

お松の使い方が『ウシジマくん』や
『スマホを落とした』のまいやんと同じ!!

「消費される女性アイドル業界」への
皮肉とかメス入れってそう言うことじゃないし、
二番煎じて!

ママ悲しいよぉ~!
オーマイガー!ユーソーキュート!


なんだってこんなことになっちまったんだ……。


でも一番の問題は「立ち位置不明」ですね。

「アホ男撲滅」?
「それに引っ掛かる女性への警鐘」?
もしくは「新しい(自立した)自分再発見」?

全部中途半端で不完全燃焼。

クライマックスの「告白」以外みちゃられないよ。

作品自体が「(セットや音楽みたいな)
外面的ビジュアルはレベル高いのに
中身のない残念な人」を体現してるのは「狙い」?


結局、
さゆりんごは「手がうるさい関西弁」が好きだし
田中みな実は「知的で好戦的なあざとい系」を
活かした方がいい。

「美容室を奢る」気っ風の良さが
映画に全く反映されてなかったのが残念でした。