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核家族
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『核家族』に投稿された感想・評価

mingo
3.9
山形常連のウィルカーソンの新作は核兵器の地を家族で巡るロードムービー。
ロッキーフラッツは40年間核兵器製造の拠点で長崎の原爆級のプルトニウムが70000個つくられた。24キロ風上に位置し、69年に起こった事故がパッド903。廃液が土壌に漏れ出し汚染が判明。プルトニウムの半減期は2万4000年だが工場側は65年と判断、汚染作業は10年に満たず環境保護庁は臭いものに蓋をして終了した。皮肉なことに今は動物保護区に。
食べる場所は街に一軒のsubway。サンドクリーク虐殺の映画を想起させる一本の木。アメリカ先住民の破壊と世界滅亡の危機は絡み合った指のごとく切り離せない。「武器で土地を奪え。土地を武器にしろ。銃口を全員に突きつけろ。」西部の歴史はサイロの歴史に重なる。風下の街ウィルカーソンの生まれた場所パークヒルにも放射能は降り注いだ。
クローバーはミサイル航空団の拠点。のどかな土地とは反対に永遠に来ない命令と退屈な時間で発射担当官の不正や薬物の常態化、静の時間が孕む核の弊害。
大気中の酸素や極小の生命体にまで影響を与える連鎖反応。バークレービットは死の穴だ、その殺人池は鋼鉄のプロペラまで溶かし350羽もの雁を殺し死んでいく鳥は数知れない。フォートベートンではバッファローが絶滅。絶滅は時代の流れでも何でもない、ただの大量虐殺。それでも静かに頭が2.3個咲いた変異種フクシマデイジーの美しさに目を離すことができない。戦うカラス、日明かりのかぶと虫。素晴らしい詩と相反する人間の作り出した悪魔の兵器。
スタティックな構図とニューカラー的な色あいの荒涼とした風景から語られるアメリカの核政策、核兵器の諸問題と先住民への虐殺の歴史、そして暗喩としての外来植物が、核施設を旅する作者一家の姿を通して一つの線として結ばれる。(当然、広島、長崎そして福島も繋がる)ストイックなドキュメントと思いきや音楽、テロップの使い方が思いのほか今風?。なかなかの秀作だと思う。
核施設がそこにあるという光景を淡々と映しながら監督のモノローグにも近いナレーションが被さる。単に核のことだけでなくアメリカの暴力の歴史にまで話は及ぶ。全てを「核」に象徴化させるわけでもないが、見た目単なる荒野にすぎない「何も映っていない」光景から核の意味が思考される、もしくは我々に思考を促す、そんな仕組み。在来種と外来種の対比、核爆発をヒロシマとナガサキを基準点とせざるを得ないこと、等々も気になるポイント。一見すると楽しそうな観光にすらみえる家族旅行風景の挿入も効果的だが、しかしこれとんでもねえダークツーリズムでもあるなと。まあもちろん監督自身の療法過程なのだけどね。まとまらない感想ではあるけど、思考を開くものとしてのドキュメンタリー、という点での凄さがある。サン・ラの曲が反戦フォークのように聞こえてしまった。

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