なんだこのギャグモキュメンタリーは… 継承と憑依という点で言うと中島哲也『来る』にも通ずるような物語。霊媒師のワニー・ウトーンマまんま柴田理恵じゃんとか思いながら観てた。ミン（ナリルヤ・グルモンコルペチ）の豹変ぶりとか、シャーマンのおっちゃんそこで死んじゃうんだとかツッコミどころ多い。ただ、画の強さがやっぱタイ土着のシャーマニズム／アニミズム独特の雰囲気として立ち現れていて、バンジョン・ピサンタナクーン監督も芸術性とエンタメ性の両立についてインタビューで語ってた。(その点で「ジュリア・デュクルノーの『RAW〜』は素晴らしい」というコメントと共に。分かる。) ホラーあるあるの詰め合わせ感はすごかったけど何だかんだ良かったなと思える映画。期待値高すぎたなー。
