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THE FIRST SLAM DUNKのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『SLAM DUNK』はもはや教養だと思う。
ど真ん中世代ではないですが、少なくとも私の周りは同年代だとSLAM DUNKの話題は共通認識だった。

私は『SLAM DUNK』はTVアニメ放送当時は幼すぎてあんま覚えてないけど、姉の影響で一緒に見てた記憶。
『セーラームーン』から『SLAM DUNK』の流れで見てたな~。
懐かしすぎる思い出!
その後も、再三再放送されていたのを見てたので、かなりアニメのイメージが刷り込まれています。
原作をちゃんと読んだのは高校生くらいになってからですが、大人になってから全然読み返してなかったので、本作公開を機に全巻大人買いしてしまいました!
ただ、結局これ原作読み返さずに記憶ふわっとしたままのほうが、変に比較せず楽しめるかもって思い直し、山王戦前まで読み返してから本作を観賞しました。


いや~、めちゃめちゃ良かった!!!
びっくりするくらい、良かった!!!
話が面白いっていうより、何と言っても迫力ある試合シーンに全てが詰まってた!!!

原作読んで試合展開も勝敗も分かってるのに、息を呑むスピード感!
本物の試合のような、けどリアルってわけじゃなくて、緊迫感の中でスローになったり音を絞ったりの緩急ある演出や、汗一滴一滴の流れ、選手の間近の目線の動きや息づかいとか、アニメーションでしか感じれないような誇張された臨場感が最高!!
視点も全て最高のカメラアングルから撮ってるかんじで、アニメーションの良さを最高に発揮出来てる!って感動しました。
今の技術でここまで表現できるんだなって感動。
モーションキャプチャを使ってキャラクターを3DCGで動かしてるんですよね。
不自然さとか全然なくて、動きは完全に生きてる人間でしたね。
この感動、数年前に見た劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪』でも感じたけど、一人一人が違う動きしてて、瞬きや指先までの細かい動きに、アニメーションなのに生きてる!って妙に感動したのを思いだしました。
アニメあんま見ないからわからないけど、最近はアニメでもモーションキャプチャ使われること多いのかな。
本作は更に上をいく表現で、本当に驚きしかなかったし、あの感動の山王戦がこんな素晴らしい表現で堪能できたのが最高に嬉しい体験でした。
パンフも買っちゃったし、原作もこれから山王戦ちゃんと読み返したいと思います。

本作見るに当たってはTVアニメとのギャップ、特に声優さんには違和感感じるかもって心配してました。
私は声優さんの交代は賛成派だったけど、やっぱり慣れ親しんだ声からのギャップは感じちゃうかなって。
すでに見た方々のレビューでも、そこが気になってしまったって意見も目にしていたので。
でも、私は全然気にならなかったです!
強いて言えば花道は全然違う声だったけど、違和感は全く感じなかったな。
(20~30年前当時と同じ声が出せるとは思えないし、もちろん現役の方もいますし全員そうとは言えないですが、声に年齢ってのってくるもので、同じ声優さんのほうが思い入れ強い分違和感感じると思うんですよね。。。
実際、私は2016年のセーラームーンのリメイクや、大好きなうる星やつらでさえ2010年のOVAは声優さん変わってないのにかなり違和感ありました。。。)

宮城が主役って聞いてたから、他の4人はどう描くんかなと思ってたけど、ちゃんとそれぞれの活躍も見れて良かった!!
宮城がメインとは言え、花道も試合においてはちゃんと主人公してたのは良かった。
ここがブレると変なことなりそうだなって心配は杞憂でした。
あくまで宮城視点での山王戦って感じで、各キャラクターの良いシーンはちゃんと焦点当てて描かれていて大満足でした。
ちなみに、個人的に特に好きなキャラクターは今も昔もミッチーです。
あの人間臭さが良いよね!カッコいい!
いや、皆カッコいいけど!!
次点は海南の信長。今回出てなかったけど。

原作知らない人でも最低限キャラクターは分かる作りにはなってたし、メインは試合だから全然知らなくても楽しめると思うし、知ってる知らない関係なく見る価値は大いにあると思いました!

ただ、山王戦までに積み重ねたエピソードがあっての感動は絶対にあるので、ゴリとミッチーの拳を合わせるシーンとそれを見る小暮さんとか、3人が腕をグッて決めポーズとるシーンとか、サラッと描かれていたけど、こういう細かいシーンにグッときちゃった。。。
魚住や海南とか、他校の激励がないのはちょっと寂しかったけど、緊迫感ある試合を引き立てるには良い引き算だと私は思いました。
漫画と違う表現がアニメーションには必要なことは理解できますし。

負けたほうのチームの悔しさをみせるのも良いですよね。
このシーンで沢北が一気に好きになりました。
「負けたことがあるというのが いつか大きな財産になる」も名言です。

唯一気になったのは、宮城の過去がしんみりすぎたのと、今まで私が見てきた宮城にこんな過去があったんだ。。。っていう、謎の寂しさを感じたことかな笑。
もっとお調子者のイメージだったので。
でも、ほんとそんくらいですね。
幼少期にミッチーとも出会ってたとか、追加要素もあって良かったな。
しかも兄貴とちょっと重なったのとか、後の展開を思うとしんどくて泣ける。
宮城のアメリカ行きは、やっぱり最初は第一に流川は??ってなりました。
宮城が無理だとかじゃなく、原作でアメリカ行きにこだわってたのって流川だし、湘北の絶対的エースは流川だっていうのが私の中で不動だから、流川が行けなくて宮城が行けたってこと・・・?って先走って考えちゃった。
でも、ちゃんと調べたらNBAではなく留学しての大学バスケらしいので、流川もアメリカ行きは将来的にありえるって自分の中で納得できました。

過去の話が挟まることで試合の盛り上がりが途切れるって不満もあるみたいですが、確かに分かる反面、試合だけを原作を忠実に描かれてもドラマ性ないし、原作古参ファンを満たすだけの作品になるし、アニメならそれでいいけど映画の構成としては成り立たないからきついと思うので、私は緩急あって良い演出だなって納得しました。

あと、私のバスケ知識は『SLAM DUNK』で得たものしかなかったので、『黒子のバスケ』読んだときにルール変わってることを知りました笑。

とりあえず吐き出しただけの感想ですが、すでにもう一回見たくなってるので、もう一回見たら&原作読み返えしたら感想追加するかもです。

2023.01.11追記
さっそく2回目見てきた。
1回目は気づけなかったけど、客席に海南と魚住らしき人がちゃんと描かれてた!

2023.01.12追記
3回目!
まだまだ見れるな。
原作も全巻読み返しましたが、結構名シーンがカットされていてびっくり。
でも、本作ですべて盛り込むのは無理だし、本作と原作両方で補完しあって楽しめているので、原作見てから本作みたら満足度あがって点数も4.5→5に変えました!
構図とか原作とほぼ同じで、井上先生はこの映像が頭にあって、だから絵にあんなに躍動感があるんかなって思うと、本当に凄いなと思う。
これ以上ない最高のクオリティで山王戦が見れて幸せです。
何回も見ると、意外と後ろのほうで原作にあるシーンやポーズをちゃんとやってたりするのに気づけて、めちゃめちゃ楽しい!
原作好きな人が気づける要素色々盛り込んでくれてるところに愛を感じる。

2023.01.15追記。
4回目!

2023.01.17追記。
5回目!
入場者特典でコースター以外にも安西先生のたぷたぷステッカーも貰えました!使い道ないけど笑。

2023.01.19追記。
友達と一緒に6回目!

2023.01.27追記。
7回目!
土曜の昼だったからか、ほぼ席埋ってた。まだまだSLAM DUNKは盛り上がってる!

2023.05.27追記。
原作をまた読みかえしたは映画見たくなって、久々に行ってきました。
久々に見ても初回並みに楽しめるのすごいや。相変わらず楽しかった!
RRRやすずめもだけど、最近ロングランな作品多いですねー。
トップガンやワンピースも半年以上やってたしな。
映画館で長く見れるの嬉しいけど、配信も待ち遠しいこの頃。

2023.06.01 追記。
さらに2回見に行っちゃいました。
サントラも購入。
何回も見てるからシーンが刷り込まれて、サントラ聞いてるだけで名シーンが甦ります。
改めて、一つ一つのシーンと音楽の掛け合わせが最高で、その相乗効果で感情が引っ張られるくらい盛り上がります。
原作見直してても、映画でのこのシーンまた見たいなって思う。
映画見ると原作読み返したくなる。
半年経っても、SLAM DUNK熱が全然冷めないです!

2023.06.10追記
さらに2回みた!
みかん

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