みかん

BE:the ONEのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

BE:the ONE(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

7人組ボーイズグループBE:FIRSTのファーストワンマンツアーを追いかけたドキュメンタリー映画。
BE:FIRSTは、AAAのメンバーの1人SKY-HIが主催するボーイズグループのオーディション番組『THE FIRST』で誕生したアーティスト。
2年くらい前の朝の情報番組スッキリで放送されていました。
私自身、SKY-HIの音楽やパフォーマンスは好きで、彼のライブは何度か足を運んだこともあったので、そんな彼が主催すると聞いてオーディションの様子はちらほら見てはいました。
ただ、最終的にどんなメンバーでデビューしたのかまでは追いかけてなくて、その後はBE:FIRSTの存在は知っていたものの曲とかも知りませんでした。

そんな私がなんでこの映画を見たかというと、きっかけは私の好きなロックバンドのUVERworldとBE:FIRSTのSHUNTOくんが楽曲コラボしたから。
SHUNTOくんが19歳なのに完成度たかすぎる歌声にびっくりして、コラボきっかけで彼らの曲やライブ映像とか見始めました。
そこで知ったのは、メンバー全員が歌がめちゃめちゃ上手くて、ダンスや歌声の個々の表現力が凄いってこと。
これ、結構衝撃でしたね。
グループとしての表現力の完成度がめちゃめちゃ高いんですよね。
そりゃ、デビュー1年半くらいでファンがたくさんいるわけだって納得。

前置き長くなったけど、そんなめっちゃにわかな私がみた本作。
音楽アーティストのドキュメンタリー映画ってほとんど見たことないし、普通のストーリーがある映画と全然ちがうから、評価が正直難しい。
体感、8割はライブ映像で、2割がメンバーのインタビュー&舞台裏の様子という構成。
個人的に、ワンマンツアーのライブ映像は初めて見たのですごく楽しめたし、素晴らしかったです。
大画面で見るライブ映像は圧巻でした!
インタビューもメンバー一人ひとりの魅力をちゃんと知れてよかったです。
ちなみに、コラボきっかけで彼らを知ろうと見た最初の映像がD.U.N.K.の『Boom Boom Back』だったけど、めちゃめちゃカッコイイから今の一番お気に入り曲です。
本作でもこの曲見れてテンションあがった!
あと、本作で特に好きだったのは『Spin!』って曲でした。かっけー!!ってなった。

ただ、もっとデビューまでの軌跡とか、オーディションでの葛藤とか、メンバー個々のパーソナルな特性とか、表現の仕方についての想いとか、クリエイティブな要素がもっと見たかったかなと。
ライブ映像でも音楽を体現する彼らの魅力は充分伝わったけど、映画好きとして見たときに、アーティストのドキュメンタリー作品としてはちょっと物足りなかったな。
ライブビューイングとして楽しんだなって感覚。どの曲もフル尺で流れるし。
もっと効果的な繋ぎ方してもいいんじゃ、とか。
てか、他のアーティストのドキュメンタリー映画もこんな感じなんかな。。。
これまでオーディションから追いかけてきたようなファン目線で見ると、また違った感慨深さはあるのかも。

SKY-HIが本作の中で、これから彼らの音楽がたくさんの人の人生に触れていくけど、その責任を背負っていくようなアーティストになってほしい、みたいなことを言っていて、なんかすごく嬉しかったな。
映画もだけど、好きになった音楽も人生と切り離せないし、自分達の音楽に触れてくれた人への最大の感謝みたいな言葉だなって感じましたね。
SKY-HIのドキュメンタリーが見たいよ。
彼こそ、アイドルやHIP HOPの狭間で自分をどう表現するか、自分の音楽をどう広めていくか葛藤凄かっただろうと思うし。

とまぁ、コラボきっかけで映画にまで行っちゃうくらいには夢中になれる、こうやって広がっていくんだなって、体感した作品でもあります。
UVERworldのいちファンとして見ても、コラボを通してジャンルを超えたお互いのアーティストの音楽を知りたくなるっていうのは、理想的なコラボだったなって思いました。
UVERworldもSKY-HIもBE:FIRSTもだけど、好きなアーティスト達がひと繋がりで音楽が盛り上がっていると思うと、彼らの音楽を好きになってよかっなと勝手に嬉しくなったりします。
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