ぶちょおファンク

欲ばりなだけの恋じゃなくてのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2 中盤★2.5 終盤★2.5

ネトフリ・オリジナル、イタリアの作品。

良い点
◯主人公は“難病持ち”だが悲劇のヒロインでもなく、そんな彼女の周りを彩るポップな色調がステキな世界観。
◯名曲「fly me to the moon」(マイケル・ブーブレ歌唱)やOPとEDでもかかる曲(M.ブーブレっぽいが多分違う)がいい感じ。
◯イケすかない美女役ベアトリーチェとマルタの終盤での予想外の対話。
◯“60歳の自分を想像して”と彼に言われた時のマルタの“そんな年齢まで生きられないかも…”の少し困惑の表情、終盤での“湿気の多いシャワー室で所々息を止める”演技等の小技。

残念な点
●“湿気”は危険という病いを知っている観客をヤキモキさせるデート・コース…。
そしてそのあとに“リスクを冒した”理由が説明されますが、そうだとしても物語の“フック”として上手さのある展開だとは思えなかった。


☆総評
イタリア版『アメリ』といった雰囲気。
脚本は★2.5、世界観を加点して★3スコアに。

とてもベタベタな展開のシンデレラ・ストーリーのラブコメディーだが、
病気、共にゲイである男女の親友との共同生活、金持ちイケメンで厳しい家柄の彼…等々のスパイスを少し効かせ、終始ポップさで押し切った作風は楽しく微笑ましかった。

小品で派手さもなく、脚本的にもそんなに良く出来てると手放しで高評価はしないけど、“ネトフリでオススメのラブコメ、ロマコメは?”と訊かれれば今作を強くオススメしたい。


2021年200本目(+短編9本)