西村大樹

ドーナツキングの西村大樹のレビュー・感想・評価

ドーナツキング(2020年製作の映画)
5.0
アメリカン・ドリームを成し得た男のドキュメンタリーではない。
カンボジアの地獄のクーメル・ルージュ独裁時代から解放への流れ。アメリカの移民政策の話しまでかたられている。
カンボジアからアメリカへ渡った男の物語というだけでなく、彼によって助けられた同胞の抱く複雑な思いまでインタビューで語られる。それにより、男の人生のジェットコースターぶりが見事に描かれている。
ビジネス論としても素晴らしく、大手チェーンと向き合う個人店の戦いぶりも描かれ、ある意味参考になる部分も。
構成、演出も素晴らしく、見事なドキュメンタリーである。
西村大樹

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