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死刑にいたる病のbowcatのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.2
始まりから“爪”になんかある?
と感じる
阿部サダヲの爪が綺麗だった
ツヤツヤ光り輝いていた

パン屋を営む榛村は愛想も良く
お店も繁盛していた
しかし彼はその傍ら高校生の男女を
拉致監禁し拷問、20数名をも殺害
危うく逃げ出した子がいて
やっと発覚、逮捕され裁判中だった

しかし最後の殺人は自分ではないと
筧井雅也に調べて欲しいと願う
何故、榛村は雅也に?
雅也の近くにやたら現れる岩ちゃん
岩ちゃんは何もの?
徐々に分かってくるいろいろな真実

リーマンから罵られスイッチが入る雅也
自分の母は榛村と知り合いだった
しかも同じ養護施設で育っていた
そして榛村の不吉な笑顔
タイトル『死刑にいたる病』
その病の主は誰なのか?
全ての真実が暴かれる!

阿部サダヲが演じる榛村は
黒い帽子の太めのセールスマンのよう
心の隙間に入り込む天才で
刑務官さえも手玉に取ってしまう
教祖にもなり得る才能の持ち主
シリアルキラーの戦利品はやはり“爪”

幼少期、誰からも愛されなかった人間は
こんな風になってしまうのだろうか…
とりあえず
決まった時間に決めたことを繰り返す人には
十分気をつけよう

白石監督作品はやっぱり面白いよね
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