磨

ある男の磨のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.7
不慮の事故で命を落としたが、死後に実は別人だった事が判明した男の身元調査を依頼された弁護士が、その真実に迫っていくヒューマン・ミステリー。第70回読売文学賞を受賞した、芥川賞作家平野啓一郎による同名小説の映画化作品。

直前まで仕事をしていて、ギリ間に合うかどうかのタイミングでの飛び込み鑑賞。主演・妻夫木聡という事だけは知っていたものの、それ以外はまっさらな状態だったけど、実に驚いた…。

30分出てこないもん、主役。
違う映画かと思った(笑)


でも、そこから展開する物語はミステリーとしてなかなか優秀。


内容的に変に前情報入れたりすると、知らなくていいようなネタバレ踏んじゃう可能性もあるので、前情報は入れてなかったのは正解だった。間違っても公式の人物相関図なんか見ちゃアカン(振りじゃないぞ笑)

実力派の日本人俳優が多く出演してるのもポイント。
直接絡む事は無かったけど、“ある男”に深く関係してくる安藤サクラ&柄本明の義父娘コンビはこういった作品には不可欠の存在。柄本演じる小見浦の表情と「先生は‥」のアクセントの気持ち悪さが頭から離れん(笑)


とりあえず思想的に平野啓一郎さん原作だなぁと思う部分がアチラコチラに…(みなまで言うな)
磨