アヤネ

ある男のアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

2024年29本目。
ウアーッこれはやられた…!面白かった!普段あまり邦画を見ないけど、これを母国語で見られたのは大いなる収穫…。個人の努力ではどうしようもない“出自”であるとかそれに伴う日本社会に根深く息づく差別にも触れつつ、色んな感情がじわーっと染み入ってくる良い作品だった…。ちょっとした端役までしっかり“役者”を配置しててもう…できんじゃん日本映画…!変なアイドル俳優に媚び売って完成度爆下げするのいい加減やめなよもったいない…!!!
ラスト3分に心を射抜かれたけど、冒頭から名作の予兆はあってそれをしっかりラストまで持ってったの本当に素晴らしかった。手は仕事しながら静かに泣く里枝が最高に良い。安藤サクラあのワンシーンでもう最高すぎる……。あと大祐(誠)と里枝のもだもだした感じめちゃくちゃ良かった…徐にスケッチブック取り出す大祐(誠)の不器用さとかすっと合わせてあげる里枝がもう…もうあれ一生見てたい…ずっとあのパートでもいい…とても好き……。
城戸が最後名乗った名前は谷口なのか原なのかそれとも……ぞくーっとなるいいラストだったなぁ。ウアーッって叫んだもんなぁ…ひぃぃめっちゃいいあのラスト本当に好きすぎる。ほかにも面会の時、小見裏(仮)の手跡がじんわり消えていくのもぞくーっとなったけど、そういうホラーとは違うゾッとする感じが随所に散りばめられててそれもとても、なんちゅーかな、感動というか、ほう、と息をついてしまう感じというか。うん、好き。
そして改めて言うけども役者さんたちがほんと全員最高で凄かった…!そこに真木よう子!?そこに仲野太賀!?みたいな感じもありつつだったけどほんと全員びったりハマってたし、相変わらずというか柄本明が本当によすぎる…!最後まで行くの時も最高に良かったけど今作も素晴らしい…!!ほんと!ほんとちゃんとした役者でやればいい映画できるんじゃん!?期待してるぞ!!!
アヤネ

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