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さがすのharuのレビュー・感想・評価

さがす(2022年製作の映画)
4.5
キャスティングが完璧なんじゃないだろうか。

主演の佐藤二朗さんや娘さん、殺人犯あたりの主要メンバーはもちろんのこと、ちょっと嫌な感じの警察官や、やってやってる感の強い先生、なんなら炊き出しに並ぶ西成のおっちゃんたちまでこれ以上無いくらいの名キャスティングに見えてくる。

それくらい、この作品の世界観ができあがっていたんだろう。


おそらく座間の事件など実際の事件が基になっているのだが、それに関わる人たちの心の動きが独特で、「共感する」というよりは「こういう状況になると、人はこんな感情の動き方をするんだ」と驚かされる。


重病患者の家族の心の揺れ動き
殺人犯の中にも存在する人間らしさ
辛い現実を受け止めた子供の強さ


事件の悲惨さも衝撃的だが、そんな人間の心の動きが強く印象に残る作品。
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