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リフレクションのryoのネタバレレビュー・内容・結末

リフレクション(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

捕虜になり、別れた妻の現在の夫(娘の現在の父親)アンドリーの拷問と死に立ち会う。
後半で、セルヒーの抱えた傷、そしてアンドリーの不在による家族の傷の行方、アンドリーの魂の行方をフラットに描いているように感じた。  



窓に衝突して亡くなった鳥の跡、
その鳥を火葬する際の父娘の身体と魂についての会話、
焼かずに埋めてもらったアンドリーの魂の抜けた身体=遺体の存在、
アンドリーが娘に約束したことをセルヒーが引き継いで行っていく様子、
拭いても消えなかった鳥のぶつかった跡がが雨によって消えていく様、
犬に襲われた後の生きているという実感、
歩く愛する人を気配のみで当てる最後のゲーム。

魂は窓についた鳥の跡のようなものなのかもと思ったり、
それが消えてしまった後では物質的な跡としては消えても誰か他人の心に残るものなのかと思ったり。。。

そして、最後の展開。
死や亡くなった魂のことや身体と魂の関係から、
生きているという実感に触れ、前向きなエンドにしてくれた。
深く傷を抱えながらも愛や生を信じる監督なのだなと少し心が軽くなり救われた感じがした。
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