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君が落とした青空のDickのネタバレレビュー・内容・結末

君が落とした青空(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:中。

➋時代:現代。

❸舞台:特定されていないが、関東の地方都市。

❹ワンポイント・レビュー
①『時をかける少女』(筒井康隆の原作:1967、大林宣彦監督のアニメ版:1983、角川春樹監督の実写版:1997、細田守監督のアニメ版:2006、谷口正晃監督の実写版:2010)を筆頭に、「タイムリープ」をテーマにした作品が数多く作られている。
②現実にはあり得ない「タイムリープ」なので、映画としての説得力の有無が評価の分かれ目となる。
③上記の『時をかける少女』や、『オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014米)』や『ハッピー・デス・デイ 2U(2019米)』のように、コンセプトがしっかりしていて、ロジックとして成立していれば、荒唐無稽であっても納得出来る。楽しめる。
④本作はどうか?
つきあって2年になり倦怠気味の高校生のカップル、実結(福本莉子)と修弥(松田元太)。修弥が交通事故で死んでしまう。その影響で実結が1日を繰り返すタイムリープに陥る。実結は修弥を助けようとするが成功しない。そして、何度かのリープの後、今度は2人がからむ事故が起き、2人とも人事不省となるが、奇跡が起きて、ハピーエンド。
⑤つまり、高校生のラブストーリーとしては纏まっているが、タイムリープのロジックが成立していないので、説得力がない。納得出来ない。
⑥だから、「全ては実結の夢、妄想であって、タイムリープなどなかった」との解釈も出来る。要するに設定があまりにも安易すぎるのである。
⑦他にも、突っ込み所が多すぎて楽しめなかった。例:意識不明の重傷で入院している2人の個室が隣り合わせで、窓越しに相手が見える現実にはない設定。
⑧高校生の「恋心」と「嫉妬心」と「思いやり」と「友情」が交錯する感情の動きは、シルバー世代にも理解出来た。
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