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ベルファストのCOLORofCINEMAのネタバレレビュー・内容・結末

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

※Memo1
●監督の自伝的作品。
主人公の少年バディが見た1969年の故郷ベルファスト。
観た映画やテレビドラマ、舞台(真昼の決闘、リバティ・バランスを撃った男、スタートレック、チキ・チキ・バン・バン、スタートレック、クリスマス・キャロル、マイティ・ソーのコミックなど)がいちいちツボ過ぎて、それだけで嬉しくなる。
そして当然、子どもの目線なので教会での神父の話「ふたつの道」の怖がり方や本当はもっと広いベルファストもバディ少年が把握しているエリアイメージとなっている。
そのバディ少年演じた、出ずっぱりジュード・ヒルのいかにも9歳少年の快活さも素晴らしい。(歩き方、走り方が特徴的で、もしかしてブラナー少年もこうだった?)
●プロテスタントとカトリックによる北アイルランド紛争に突入していった時代。平和な日常が壊される冒頭からドキッとさせられる。(まさに現在、今、起こっていることでもあるだけに)

●ジュディ・デンチ演じる一家の中心的存在、祖母グラニーが最高。
(おばあちゃん子は多分泣く)。名言至言がいっぱい。
ラストでひとりベルファストに残り。
去っていくバディたち家族に。
Go.
Go now.
Don’t look back.
I love you son.

●大半の出演者がアイルランド出身。実際に自分の父や母のこと、記憶の中のベルファストに思いを馳せ演じている。(さすがに違いはわからないがアクセントも)。あと、途中で気づいたのは母親役カトリーナ・バルフは、あの『アウトランダー』主演の人。
役名としてカトリーナ・バルフの母親はMa ジェイミー・ドーナンはPa
(アカデミー賞授賞式近く恒例の)公開されている脚本(SHOOTING DRAFT)にも、そのまま記載されています。

※Memo2
●ジュディ・デンチのところへ脚本を届けに来たケネス・ブラナー監督が目が悪くなってるジュディ・デンチに全部読み聞かせて伝えた話は、そのまま母親と息子みたいで素敵。
●タイトルデザイン(Titledesigner) > MATT CURTIS
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