惜しみなく与えられた愛情は、どこへ行こうとも足元に根ざす支えとなり続けるというのがこの作品の最大のテーマで、想像以上に温かみがある。そして想像してたのより一回りこじんまりに感じたのは、北アイルランド紛争の悲劇を描いた『ブラディ・サンデー』の印象が強過ぎたせいかも。
理不尽な迫害を受けたカトリックだけでなく、巻き込まれたプロテスタントにとっても悲劇であった事実が刺さりそうで刺さらないままさらさらとあっという間に終わってしまった。この感じは『ジョジョ・ラビット』のときと同じ。
全体的におしゃれが過ぎたかなあ。
そして予告見過ぎが仇になったパターンでもある。