「圧倒的に戻れない過去があって
その過去を再解釈するのは映画の魔法」
プレミア上映での池松君のこの言葉
に誘われ、久しぶりの主演作、しかも
ラブストーリーを初日から鑑賞しました。
すごく純度の高い恋愛映画です。
そして、シンプルに周りにおすすめしたくなる作品。
コロナ禍のある夏の日、
別れてしまった2人の6年間の軌跡を
「ちょっと」垣間見る構成。
映画も小説も時系列が異なるものが
大好物な私は時計の日付の曜日を頼りに
時間の経過を確認しつつ、池松君と伊藤沙莉ちゃんの
会話劇を堪能。素敵な台詞と伊藤沙莉ちゃんの
ハスキーボイス、池松君の甘えるお芝居と低音。最高!
時を遡ることによって「いま」が
部屋のインテリア2人を取り巻く人、
タクシーの客の言動などによって痛感させられる。
東京の街並みや朝焼けはどうしてこうも
おもいを揺さぶらせるのか。
そんなことを「ちょっと思い出させる」作品です。
主題歌のオマージュになっている作品
「ナイト・オン・ザ・プラネット」。
出来れば見返してから鑑賞することを
おすすめします。
伊藤沙莉ちゃん、素晴らしかった。
向かうところ敵無し、な感じです。