ぬーたん

ジェームズ・ボンドとしてのぬーたんのレビュー・感想・評価

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)
4.0
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を昨日観て来たが、実はその前日にこれを観た。だからかな、最後のダニエルのボンドはスクリーンの向こうに彼のこれまでの努力や苦悩が透けて見える様で、ラストはかなり泣けちゃった😭でも順序としては新作を観てからこちらの方が分かり易いかも?
先ず、モノクロのこのジャケ、腕組んで下向いたこの表情、とっても良いなあ。優しさが溢れてる良いジャケ。そして控えめなタイトルも良い。新作の宣伝を兼ねたメイキングとダニエルのこれまでの歩み、ということで、ひっそりと、という感じが彼らしさにも繋がっている。
2006年公開作から5作、15年以上もボンドとして活躍したダニエル。この中でも描かれているが、当初はかなりバッシングされてたけど、私もその1人に入るわ、思いは同じだったから『彼に出来るの?』という驚き😳むしろその他の候補者は既に有名な主役級の俳優も居たから、何故に?と思っちゃうよね。私世代だと、さすがにショーン・コネリーの最初の頃は知らないけど(ホンマや)日曜洋画劇場とかで観た最初の007はやっぱりコネリーで、プレイボーイ・胸毛モジャ・お洒落・長身でスマートなどの印象と共に、クルーザーや高級車など贅沢三昧で世界中を渡る、ちょっと別世界の映画だった。リアルタイムではロジャー・ムーア。タイプとしてはその後のブロスナンも似ている。ちょっと軽めの甘いボンド。そして初めての金髪ボンドがダニエル。原作では黒髪だよね。でも髪の色なんてどうでも良くて、或る意味、そのスタイルや闘い方はボンドの原点とも言える素朴なものになったことに今は感心している。
彼自身もバッシングから1作目の高評価、その後は2作目の脚本家ストライキの撮影と不評、スタントなしでの怪我などもあって、ここまで来るのに苦労もあったし、ボンドを続けることに疑問もあった。その彼を引き留めたのはスタッフであり、あれほどバッシングしたマスコミや観客の称賛だったのだ。
メイキングも楽しいが、映画のシーンは一つ一つ改めて思い出し、懐かしい。マッツ・ミケルセンも凄かった~痛いけど!ハビエル・バルダムの顔デカい~帽子ちっちゃ!笑など、また観たくなるシーンがたくさん。
ボンドとして15年だから、もう若い人だけでなく40代もみんなダニエル=ボンドだと思っているし、新しいボンド像を作ったのは、これから先まだまだこのシリーズは行けるってことになったと思う。次のボンドは誰?ってみんな思うし。それが黒人でもアジア系でもハゲでも(コネリー既にハゲだったが)アフロでもデブでも何でも、多分バッシングはナッシングのはず!そういうボンドはこうだという固定観念は取っ払っわれた。ダニエルの起用をした製作者の2人や温かく見守ったスタッフが素晴らしい。その感謝はこの撮影ラストのシーンでも良く分かる。そして肉体改造やアクション、など凄まじい努力したダニエル・クレイグは、最高のボンドだったと思う!
サンキュー!💕👍

世界を行くボンドにちなみ、こんな質問。
※緊急事態解除になり、旅行も行けるようになった今、一番行きたい場所はどこの都道府県のどこですか?(国内)
私は山形の山寺。1000段以上ある石段を登り切ることが出来るのか?体力ナッシングのBBAの挑戦です!ボンドを見習ってちょっと体を鍛えるか!(無理😅)
ぬーたん

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