このレビューはネタバレを含みます
初めての東京国際映画祭!映画鑑賞が趣味になってから、ずっと行きたかったTIFF。実際に参加してみて、Q&Aを聞いてたけど、映画玄人がたくさん集まる場なんだなと。ちょっと背伸びした気分。
私のチョイスは『よだかの片想い』。原作小説は未読。
とても考えさせられる映画だった。
コンプレックスやハンディキャップを、個性ではなくハンディだと決めるのは他人だったりする。他人の何気ない一言が胸に刺さり、それがコンプレックスを助長する。
ラストでアイコが美容外科で痣を消さず、化粧で痣を隠して生きることを選んだのは、痣を見られるのは嫌だけど個性を完全に捨ててしまうのも違うという葛藤の現れなのかなぁ。
余談だが、日本の作品の中でよだかはよく醜いものの象徴として挙げられるが、果たしてよだかは自身を醜いと思っているのだろうか?
「まだら模様の羽が醜い」と決め付けるのは、それもまた他人なのである。