イベリー子豚

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

3.6
「たまに素行不良・絶対正義執行ポリスメン」
      VS
「絶対に人の言うこと聞かない元海兵おじい」の
「83分ノンストップ・ホコタテ・密着劇」






いやはや、いやはや。

ディス・コミュニケーションと
差別意識と環境と教育。


「銃社会も戦争も永遠に無くなることはない」と
思い知らされるような
エンドレス水掛け論と押し問答。


まさか
あの『アイ・フィール・プリティ!』の
【VOLTAGE PICTURES】から
こんな胸糞ハイカロリー・ノワールが
やってくるとはね。




日本の行政(公務員)も
手続き多くて非効率かつ面倒だし
失言セクハラ裏金ヤッホーだけど
老人相手に恫喝はしないもんな。


エンディングの
実録音声、動画、写真の凄まじさたるや。



たまたま「担当してしまったオペレーター」は
生きた心地がずっとしなかったでしょうね。


ただエンタメとしては
「悪人不在」とは言わないけれど
「どっちもどっち」の
「一進一退ウロボロス」が無限に続くので
退屈と疲労感は否めません。


「とりあえず、全員落ち着こ!頭、冷やそ!」
以外の感情が沸かないんだよな。


限界ギリギリのスリルを体験させたいなら
ポスターの文言も消した方がイイですし。


大家や管理人等、解錠出来る人間への言及が
なかったのも違和感。
(ウトウトしてたから見落としたかしら?)



確かに
芝居とは思えないレベルの
「救いようのなさ」は必見かもしれませんが
正直、僕はあんまりオススメいたしません。