『愛なのに』が面白かったので、こちらもすぐに観に行きたいと思っていたのだが予定が合わず、ようやく鑑賞出来た。
待ちわびていた割には、ちょっと期待外れだったかな。離婚寸前とはいえ、不倫で四角関係という最高にドロドロのシチュエーションなのに、何だか妙にユルいしホッコリ。猫のカンタ(オセロ)がいるからなのかな?カンタ、可愛いし、演技上手かった。
前半は眠気が襲って来てしまい、今泉監督の真骨頂、面白い会話劇は後半1ヶ所のみ。ただ、それも真実子(手島美優)1人がガンガン喋っていてバランスの悪さを感じた。
『愛なのに』に町田(毎熊克哉)やカンタが出ていたので、こちらにも多田(瀬戸康史)や岬(河合優実)が出て来るのかなと期待していたけれど、それはなくて残念。
映画監督(オズワルドの伊藤)が「アガペーとエロース」についてしつこく語っていたけれど、結局愛とは何なんだろう?誰かが誰かを大切に想って何かをする時、例えそれが一方通行でも愛な気もするし、逆に本人にその気がなくても相手がものすごく嬉しくて愛を感じることもあるだろうし。この映画では、足のマッサージシーンが私はギュッと胸が掴まれ、何とも言葉では言い表せないような愛を感じた。あと、カンタと彼女のミミのシーン、子どもが生まれたところにも愛を感じた。
エンドロールに確か美術協力HARIBOと出て来て、妙に目立っていて面白かった。