マクマーフィ

リコリス・ピザのマクマーフィのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
2.0
PTAは大好きな監督だが...
自分としては1973年のLAの青春があまり刺さらなかった。

当時のダルさやムードはルック、美術、ワードロープ、編集、音楽でうまく表現されているが、ゲイリーやアラナを含めた登場人物たちの魅力や深みが伝わってこない。
特にクセの強い男たちとして描かれるショーン・ペンやブラッドリー・クーパーの役が薄っぺらい。

PTAも敬愛するロバート・アルトマン作品やエリオット・グールド、コロンボに代表される70年代LAの人間模様がどうもビシッと伝わってこない。

笑いもハイム家族のシーンなどfour letter words。
60's LAを描いた彼の傑作『インファレント・ヴァイス』と比べるとどうも。期待値が高すぎたか。