マクマーフィ

オッペンハイマーのマクマーフィのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
2.5
うーん、どうでしょ。
 
オッペンハイマーの才能と狂気、限界に挑む科学者たちの切磋琢磨、原爆実験までの張り詰めた空気は本当に素晴らしかった。

演者も当然のようにハイクオリティ。キリアンとRDJの他には、妻キティのエミリー・ブラント、バークレーの物理学者役を意外性で演じたジョシュ・バーネット、そしてオッペンハイマーを査問する元検事を演じたジェイソン・クラークが良かった。

でも、ハリウッドの赤狩りモノ、もう飽きたんですよね。また、ノーランのどうしても時間軸をバラバラにしたい病もやめて欲しい。そして何よりも残念なのが、オッペンハイマーがソ連のスパイだと陥れるプロットや見せ方のサスペンスが弱すぎる。これもノーランでよくあるが、重要な登場人物が嘘をついていることを観客に最後まで隠すこと。とくに『ダークナイトライジング』のプロットツイストはサイテーだった。これやると、サスペンスのレベルが急激に下がります。

もっとヒッチコック勉強してよ。