マクマーフィ

ファースト・カウのマクマーフィのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
4.0
アメリカンニューシネマの後継者であるライカートが紡いだ開拓時代の寓話。

当時のヴィレッジの燻んだ雰囲気やルックは、ロバート・アルトマンの『ギャンブラー』、そして主人公である男二人が小さな犯罪で絆を深めていくブロマンスぶりは、ジョン・シュレジンジャーの『真夜中のカーボーイ』やジェリー・シャッツバーグの『スケアクロウ』を彷彿とさせる。

そんなライカートの眼差しは、時代を超えてアメリカの原風景に向けられているのだろう。

ファーストシーンとラストが折り重なるエンディングが素晴らしい。