おのちん

リコリス・ピザのおのちんのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
3.0
PTA的、箱庭世界

出だしいきなりのナンパシーンは映画の空気感としてすごく期待させてくれてよかった!
でもいつの時代かも最初つかめず、中年体型の15才がビジネスやったり、なじみの店があったり、飛行機でNY行ってテレビ出たり、自分の15才の理解を超えすぎてて、SF映画より感情移入できませんでした。

わからなすぎて観たあといろいろ調べたら、PTA監督の馴染みの地元で馴染みの人を使って馴染みの実話や有名人エピソードを盛り込んだ映画ということで、いまハリウッド中心に流行ってる監督のセルフルーツ映画ってことを理解しました。(「ROMA」「ベルファスト」「ハンドオブゴッド」「ワンスアポンアタイム…」・・・)

10才年上のお姉さんとの付かず離れずの関係がストーリーの真ん中の柱になってますが、PTAが自分の箱庭の中に好きなもの詰め込んでガラガラポンしてできた感じの映画。

今作がデビューの主人公の子はPTAの盟友の息子だけど、偶然だかなんだか雰囲気がポールダノにそっくりだなと思いました。

日常生活を描いてて自分からこんなに遠く感じた映画はめずらしい。

wowowでPTA特集やってるのでつぎはブギーナイツ観ます。あれ、インヒアレントヴァイス観てないの思い出した。

2023.3.26
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