二十歳前後の頃に初めて見て、そのあと三日間くらい頭から離れなかった映画。
その後、しばらくビョークの音楽にハマった。
二度と見るまいと思っていたのに、劇場でやるという。
セルマの歌声や突然始まるミュージカル見たさに、足を運んでしまった。
悲しいことや腹の立つことに対して救いが少なすぎる話。
映画なんだから大逆転も許されるのに、そうしない話。
しばらく私の心は悲しみと憤りに支配されて、セルマの夢想と歌声に救いを見出す。
工場も鉄道も、セルマの手に掛かれば素敵な舞台に早変わり。
もう二度と見るまい。