人間の利己的な執着が不気味だったりグロかったり。ハッピーアワーの俳優陣が自然と不自然の狭間の微妙なトーンで立ち振る舞っている。
相変わらず男たちがしょうもない。
精神科医は論外だし、前夫は婚約者がいてもなお元妻と寝る。病んでる妻を追い詰めるラッパーが夫婦の話し合いにビート(しかもボイパつき)を使うという荒技を繰り出し始めたときには正直どうしようかと思ったわ。
女たちに対しても同意もできなければ否定もできない。不快感にいたらないのは、彼女たちの行為が執着を手放すための必要な儀式であることは理解できるから。
モヤモヤしつつもなにかストンと腑に落ちるものがある、ハッピーアワーに通じる感触はなんだかんだ嫌いじゃない。