MariaElena

オッペンハイマーのMariaElenaのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
公開日当日に、プレミアムシアターのプレミアムボックスシートで観させてもらって、Dolby Atomsの立体音響システムのせいか音の振動で座席が揺れるので、ほんまに今ここで爆発が起きてるんじゃないかというほどリアリティ感があった。
空気が張り詰めるシーンは、必ず爆音で精神を追い詰めてくるBGMもしくは効果音が使われるから、オッペンハイマー(通称オッピー🤣)の気持ちにも感情移入しやすかった。

研究して研究して、色んな人の実力が加わって、実験も成功して、やっと本番です、成功しました‼️おめでとう‼️(広島に投下した直後)のシーンで、オッペンハイマーは自責の念からか幻覚を見るんやけど、博士側は原爆被害者がどんな風に亡くなるかってわかってたんかな?と疑問に感じた。
皮膚が剥がれるとか、黒い影を残して消えるとかそういう幻覚見てたけど、そういうのって博士ほど頭が良かったら予測してたことなんかな🤔

「私の手は血塗られたように感じます」

そういう本音を言うことすらやばかったあの空気感、怖かった。戦争って、誰々が悪い!って誰か数人を特定することは不可能なぐらい、色んな権力と思想が絡み合っていて、テレビにも出ていない、当時の雑誌にも載っていない、今の教科書にも載っていない人たちが真っ黒やったってこともあり得るのかも。誰かに罪を擦り付けていたから表に出ていなかったとかさ。

…さて、(ここから文句入ります🙇‍♀️)
ところで今回の主人公オッピーってさ、女の前でだけアホになる系芸人なん?←
原子爆弾や戦争について考えてるときと、女性と関わってるときの人格が違いすぎて、それもまた女性といるときの人格がクズすぎて、この話いる?ってなった。
フローレンス・ピューが演じた恋人との話も、エミリー・ブラント演じた妻との話も、ことごとく印象が悪くなるだけやねん。
恥じるべきことって絶対あって、きちんとした男女関係を一つも保てないのに複数持とうとしたり、きちんと避妊をしなかったり、不幸な赤ちゃんが誕生してしまったり。
何のためにこんなみっともない話を映画の中に入れる必要があったのか疑問でならない。
オッピーのことだけ言っているのでなく、女の方ももちろん。恋愛の始まり方がおかしいと、大好きな彼ピ♡と結婚できてもいつか絶対おかしい破滅の仕方するんよ。そこに小さな命が巻き込まれる。

男性ばかりのキャストの中に、無理に女性を入れなくて良かったと思う。過激派フェミニズムに責められても、女性が出ていないシーンだけで構成した方がより素晴らしい映画になったと思う。
(おぱいシーンとベッドシーンが何度か入るので、学校の先生は授業で流しっぱにしないように⚠️)

マット・デイモンとかケイシー・アフレックとか、とにかく俳優たちが豪華で凄いなぁと思いながら観てた。そしたらまた別の俳優さんが出てきたり。
あと、ノーラン監督の映画は全部観てきたけど、SF耐性があまりない私は今まで理解できずに来ていて、このオッペンハイマーはそんな作品の中ではかなり理解しやすい地に足がついた映画やったと思う!
未来から過去に描いていないし、手をついた壁が床になったりもしないし、未来の戦争を止めるために銃の弾を逆再生で掴むようなこともしないよ🙆‍♀️床に垂直に立って未来へ話が進んでいく展開に少し安心したよ👈

にしても、アカデミーの視覚効果賞を何故受賞できなかったんだ?と後に調べたら、ゴジラ😂😂😂ノーランに勝るゴジラってどんだけやねんって逆に観てみたくなった。
MariaElena

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