Punisher田中

オペレーション・フォーチュンのPunisher田中のレビュー・感想・評価

3.8
MI6御用達の凄腕エージェント・フォーチュンの元に新しい指令が入った。
それは「100億ドルで取引される""ハンドル""を何が何でも回収しろ」というものだった。
指令をこなすために集結した各分野のスペシャリストとチームを組み、指令に挑むフォーチュンだったが...

ジェイソン・ステイサムが華麗に、時には悪辣に、解らせアクションをキメていくスパイ作品。
ジョークと経費を弾ませながらも仕事はキチッとやりきる、昔ながらのクラシックなスパイ像に個性的なチームメンバーが乗っかったことで、007とはまた一味変わった作品に仕上がっている。
ステイサムとの仲が長いガイ・リッチーだからこそ出来る、ダンディーなステイサムの撮り方が最高。
色気5億%、漢1京%でステイサムを表現しているのが素晴らしかった、実際シリーズとしてやっていける骨子の立派さはあるし、どんどん規模を広げて間髪入れずに沢山やって欲しいと感じる内容だった。
お約束だけども、ヒリヒリ出来る展開と見応えのある幅の広いアクションとリッチで綺麗なロケーションがたまらない。

ヒュー・グラント扮する敵キャラもかなり魅力的でヒュー・グラント自身もハマっている、普段は飄々としているが敵に回すと最も怖い役として輝いていた。
テンポのいい展開と監督特有の時間軸操作が、よりエンタメ性を高めていて日曜日の夜に生じる月曜日への憂いをこの作品なら吹き飛ばしてくれそうだ。
演出もモチーフも展開も全てがしっかりトンマナの合った作品、一見ありきたりなんだけどもここまで統制された作品作りは、長年映画と向き合い続けて来たガイ・リッチーだから出来ること。
シリーズ化してくれェ!