磨

四畳半タイムマシンブルースの磨のレビュー・感想・評価

3.9
京都の下宿屋を舞台に、クセの塊のような人間たちが水没してしまったクーラーのリモコンを取り戻す為、タイムマシンを使い(なぜか)宇宙消滅の危機を救う為(?)に巻き起こす大騒動。

森見登美彦原作の『四畳半神話大系』と上田誠の戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーションした小説を劇場かしたアニメーション作品。

2つの作品をそのまんま合体させただけのような内容なのに、なぜか最高に面白い。公式に“悪魔的融合”とあるけど、まさに然り【悪魔の○○】的な魅力に取り憑かれそう(笑)

なんだろう、後で考えると全く大した話じゃないし、とんでもなく荒唐無稽だったりする(タイムマシンの事じゃない)けど全然気にならない。
計算された(と思う)展開と散らばったモノが一気に収束するアハ体験。こういうの大好き♡笑

どのキャラクターも魅力的なんだけど、やはり“弱者に鞭打ち、強者にへつらい、わがままで傲慢で怠惰で天の邪鬼で、勉強をせず、他人の不幸をおかずに飯が食える(紹介文より)”小津一択かな。
てか、あれは人間なのだろうか?
磨