普段ならAmazonプライムなどに加わった頃に鑑賞するタイプので作品だが、たまたま時間があったので劇場にて鑑賞。予習も予備知識もなし。
途中、少しだけ寝落ちしてしまったが、タイムマシン設定が明らかに出てきた頃からはずっと楽しめた。
まず何より映像が良かった。今回、本作の本編が始まるまで、アニメ映画の新作予告を立て続けに見ることになったが、どれも似た感じに見えた。
本作の質感は、自分としては見たことないものだった。なんだろ。漱石の『坊ちゃん』の挿画にありそうな画風の漫画を、デジタルテクノロジーで動かした感じ？ タイムスリップする瞬間の映像表現とかもよかった。うまく言葉では言えないけど、これは見ていただくほかないか。
ともかく、映像に特徴のある作品を劇場で観たのは結果正解だった。
「ドロステ」みたいに身近な生活風景の中で、どうでも良さそうなもののために時間旅行するストーリーも面白い。ドロステも、カメ止めもそうだけど、次々と伏線回収されて行くのも気持ちいいよね。
主人公の芝居がかった台詞にも慣れてきて、最後の最後にその台詞が活きてくるのもよかった。
↓一つだけ、ネタバレ。
『成就した恋ほど語るに値しないものはない。』
