BROOK

シーフォーミーのBROOKのレビュー・感想・評価

シーフォーミー(2021年製作の映画)
3.5
鑑賞日:2022年8月28日
パンフレット:600円


起動、”シーフォーミー”――!


これはアイデアの勝ちですね♪
スマホのカメラを通して、敵を倒していく…
今までに無いような設定なので、新たなジャンルを開拓したような感じでしょうか。

主人公のソフィを演じたスカイラー・ダベンポートも実際に視力を失った障碍者なので、演技に新鮮味がありました。


映画は、元アルペンスキーのトッププレイヤーだったソフィが荷造りをしているシーンから始まります。

病気に寄って視力を失い、ペットシッターの仕事をしていた。
母親に内緒で出かけようとするも、見つかってしまい…
ソフィの銀行口座に多額のお金があるため、パパ活を疑われる。

否定するソフィは、タクシーに乗って依頼者宅へ。
依頼してきたデボラは裕福な暮らしをしており、旅行に行くため、猫の面倒をソフィに頼む。

早速、豪邸でひとりとなったソフィはカムに連絡をし、スマホのカメラを通して、家の中を散策。
ワインセラーで高価なワインを盗み、オークションに出そうとしていた。

カムは前の家を最後にこういうことは終わりにすると言ったはずだとソフィに忠告。
怒りのソフィは電話を切ってしまう。


母親からメールが届いていて、良さそうな視覚サポートアプリ”シーフォーミー”について書かれていた。

外でタバコを吸おうとして、ドアから出るソフィだったが、鍵がかかってしまい、家から閉め出され…
シーフォーミーをインストールし、すぐにサポーターのケリーと繋がり、どうにか家の中に戻れるソフィ。


その夜、ソフィが寝ていると、家の中で何やら物音が聞こえ…
強盗が侵入してきており、ソフィはすぐにシーフォーミーを起動し、ケリーと繋ぐのだった…。


とりあえず、ソフィも自暴自棄でかなりのクソヤローなので、あまり同情は出来ない…
ある意味、新鮮味があるのかもしれないけど。

シーフォーミーというアプリを通して、ケリーがソフィの目となり、敵を倒していくのは、手に汗握り、ハラハラドキドキ状態!
スマホのカメラだけでは、やはり人間の目には敵うはずもなく…(汗)
ただ、ケリーは元軍人でFPSゲーマーという設定なので、これが結構活きてきます♪


通報を受けて、女性警官がやって来てから、ストーリーがどう転ぶのか、全く予想出来ない展開に突入していきますよ。
マジかよ…ソフィってそこまで腐っていたのね…的な(ちょいネタバレ?)

離婚調停中のデボラ、ワインセラーから盗んだ高価なワイン…
この辺りの伏線も綺麗に回収してくれるのは心地良い♪


さらには、ソフィは転んでもタダでは起きなかった…という結末。
一応、爽快感はあり。


上映時間も短いので、サクッと楽しめる良質なスリラー作品に仕上がっていたと思います。
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