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ブラック・フォンのHKのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.3
とくにヒネリも新鮮味も無いジュブナイル・ホラーでしたが、私はサイコキラーよりもゴーストやお化け系が好きですから、その点はまあまあ楽しめました。
子供たちの謎の失踪事件が相次ぐ町で、ついに主人公の少年にも魔の手が・・・

黒いバンに黒い風船にピエロならぬゴブリン風マスク、おおかたS・キングのファンの若手作家の作品かと思ったら、原作はなんとキング本人の息子さん(ジョー・ヒル)の短編でした。Wikiの写真を見るとキングによく似てますね。
監督のスコット・デリクソンはそれほど若手でもなく『エミリー・ローズ』『フッテージ(原題:Sinister)』『ドクター・ストレンジ』なんかの監督。

70年代のユルイ時代設定はイイ雰囲気でしたが、出てきたブラック・フォンとやらが箱型の公衆電話みたいで、私が思ってた日本の昭和のダイヤル式黒電話(☎)とはずいぶんイメージが違いました。

過去に出尽くした要素を良くも悪くも無難にまとめた感じで、いろいろとモノ足りませんが、トラウマにならない程度の子供向けを目指したのならこんなものでしょうか。
私としては殺人鬼と幽霊たちの対決はもっと凝ってほしかったんですが。

しかし、このジャケ写の人物がイーサン・ホークだったとは(序盤ですぐにわかりますが)。
出演したのは同監督の『フッテージ』で主演した縁のようですが、この役をやるメリットがあったのか疑問です。
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