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ブラック・フォンのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.9





“密室に鳴り響く『死者からの電話』”










思いっきりネタバレみに帯びたこのキャッチコピーに興醒めしていて、ずっと保留にしていた2022年公開のブラムハウス作品。

prime videoサブスク配信が終了間近のアナウンスによって心が揺れ動き、期待値薄めでいざ初鑑賞という経緯。






結論から綴っちゃうけどw


面白い!!



流石はブラムハウスだなぁ〜。
低予算ながらも工夫とアイデアと演出での補正力がエグいぞ。
コレ、直ぐにもう一回観たくなる。
その理由が、あまりにもクライマックスの回収劇が秀逸というか、「そういう映画だったのかぁ〜」が、最後の最後にしっくりと、ピタっと着地するから。

本作の登場人物の中で、一番欠かせないのが、物理的には本編に未登場で有りながらも、非常に重要で全てのルーツとも言うべき“お母さん”の存在。
このお母さんについて、どうか次回作以降で前日譚ものをお願い出来ないだろうか、、、と個人的に強く願ってしまうほどに、お母さんの“能力”あっての子供達のお話なんだよなぁ。

あまりネタバレ的な感想は述べられないが、ザッとこの映画がどんな映画か箇条書きしてみるとこんな感じ↓

☎︎ 切なくも逞しいジュブナイルもの
☎︎ スピリチュアル霊能系ホラー
☎︎ 実在する殺人鬼からのインスパイアもの
☎︎ あの世とこの世のチーム戦略復讐劇
☎︎ 殺人鬼と主人公の共通的トラウマ
☎︎ 純粋や正直さを試されるゲーム
☎︎ 特殊能力を母親から受け継いだ兄妹の話
☎︎ ジャンプスケアなサスペンスホラー
☎︎ 聴き逃すな!細部に渡るセリフの伏線!





やっぱりブラムハウス作品は観るべきだなぁ〜と改めて実感したと共に、キャッチコピーに翻弄されていた自分の浅はかさに自己嫌悪。
キャッチコピーのような簡単な作品では無いのがBHよな。

【ゲットアウト】や【ハッピーデスデイ】のような万人受けする作品かどうかは置いといて、BH作品の中でもかなり上位に入って来そうな作品の一つであることは間違いない!

【アップグレード】や【透明人間】辺りの存在感かも。










“自分の身は自分で守れ!”
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