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デューン 砂の惑星PART2のmaroのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
2024年日本公開映画で面白かった順位:14/24
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★

『DUNE/デューン 砂の惑星』2部作の第2作目を先行上映にて鑑賞。
原作小説は未読ながらも、映像と音の凄まじさは「これぞIMAXで観てこそ!」と感じる映画。
なんだけど、やっぱりハマりきれない自分がここにいます(笑)

とにかく、この映画は映像と音が最大のウリ!
あの果てなく広がる砂の惑星の壮大な光景、大軍を率いての派手な戦闘、その世界観にマッチする荘厳かつ神秘的な音楽。
そのどれもが映画館の大きなスクリーンで観るべき要素。
僕はIMXAレーザーGTで鑑賞したのだけれど、フルに映し出されるデューンの砂漠はそこにいるかのような感覚に陥った。
これだけでも一見の価値はあると思う。

ただ、どうもストーリーがイマイチハマらない(笑)
SF映画は好きだし、出ている役者も豪華すぎるメンツで大好きなんだけど。
別に小難しい話ってわけではないのよ。
一種の麻薬のような効果のある“スパイス”を巡って、その産出地である惑星アラキス(デューン)を舞台に、長年争っているアトレイデス家とハルコンネン家で決着をつける話だから。
自分でもあんまりハマらない理由がまだわかってないんだけど、なんか長ったらしく感じるのがその要因なのかなあと。
尺が2時間46分もあるからそもそも長いって話なんだけど、その上でテンポが一定だから少しダレてしまうのかも?
長尺なのに『タイタニック』(1997)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)は長さを感じさせないから。
いや、単にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の感性が自分とは合わないっていうだけなのかもしれないけど(笑)

あと、今回は1984年版の映画と前作をちゃんと復習した上で観たからよかったけど、けっこう専門用語が飛び交う上に登場人物も多いから、初見の人には相当わかりづらいと思う(なので予習は必要)。
最初に『Dune』を映像化しようとしたアレハンドロ・ホドロフスキーは、上映時間が10時間になるってんで断念したそうだけど、本来であればそれぐらいのボリュームってこと。
1984年にデヴィット・リンチが映画化したときも、1本に収めたからいろいろすっ飛ばしている感じがしてあまり面白さが伝わらなかった。
今回のドゥニ・ヴィルヌーヴ版は2部作なので、1984年版よりはわかりやすくなってはいるけれど、個人的には三部作にして1本あたりの尺をもう少し短くしてもいいのかなとは思った。
ちなみに、今回の映画に関しては、1984年版とはけっこう展開が異なるので、すでに観た人でも楽しめると思う。

そんなわけで、ストーリー自体にはそこまでハマりきれなかったけど、映像と音は素晴らしいのでそれだけでもぜひ堪能してくださいまし!
お近くにIMAXがある方はぜひそれで!
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