まあちん

デューン 砂の惑星PART2のまあちんのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
2024年 18本目

1作目を劇場で見なかった事を後悔したので、今作は劇場で。
大作ならではのスケール感は大きいスクリーンで見てはこそ。

主人公ポールが砂漠の民フレメンの信頼を得て、指導者になっていく姿を描いていきます。
前半の悩めるポールと、悟りと諦めを内包して指導者に成らざる得ないポールがたくましくも辛く、演じるティモシー・シャラメの力量あってこそかな。
敵役のオースティン・バトラーが純粋な悪を持つキャラを、ブリブリに魅力的に演じています。
ラストの二人の格闘シーンが見事です。
デブで気色が悪い悪の権化のハルコンネン男爵を演じるステラン・スカルスガルドが前作に続き良いですなぁ。絶対悪という(巨大さも含めて)存在感とにじみ出る不気味さ。
ジョシュ・ブローリンの安定感と安心感。
バウティスタとの対決は尺の問題もあってかあっさり終わってしまい残念でした。

アニャ・テイラー=ジョイがワンシーンだけ出てきて、ちょっとビックリ。
「このシーンは彼女で」とのキャスティングなのでしょう。
今が旬の女優の魅力でしょうね。

ポールの母親が(顔に変な刺青が入っても御綺麗なレベッカ・ファーガソン)、ハルコンネン家の娘である事にビックリ!! Σ(゚ω゚ノ)ノナント!
でもアトレイデス家だってあんな凄い御家柄なんだから、当主になる嫁の素性調査はするだろうし、どうやって嫁になったのか?
スピンオフでドラマ化出来そうだなぁ。

ハルコンネン家の軍事パレードの描写はナチスの様でしたね。
サンドワームは人間が移動や軍事利用にコントロール出来るものなのかな?

この規模の物語をまとめ映像化する事の大変さはもの凄い労力だろう。
大規模なロケーションやVFXとの融合、スタッフの苦労と努力が映像に結実していると思います。
尺の問題で編集で切らざる得ないシーンも多々あったのだろうと感じさせます。

ただ、
今作は砂の惑星での物語展開が主なので、前作で感嘆した美術やデザインの魅力は減ってしまったかな。
ドアップが多様され、冗長だなぁと感じる演出部分もあり、作品への没入感はそこまで高くはなかったです。

ラスト。
ゼンデイヤ演じるチャニのアップで終わりますが、彼女がポールの子供を身籠っているという可能性はないのでしょうか?
その未来さえポールは見えて至りして…
原作は未読です。

3作目作られるのでしょうか? 見たいですけどねぇ。
まあちん

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